2003.1
「花 瀬 川」

旧花瀬橋の上にたてば
稲尾おろしの風が肌を刺す
目に入るのは三方を囲む山と
緑の色調にそぐわない
谷間を横切る真っ赤な花瀬大橋

一面に広がる石畳
よみがえるのは幼い日の記憶
どんなおもちゃよりも
ここが一番楽しい遊び場だった

春は桜吹雪
夏は若葉のさざめき
秋は紅葉の鮮やかさ
冬は立上る川霧が見せる幻想
四季で表情を変えるその美しさ
それに気づいたのは
汚れた川が流れる街中に出てから

どんなに周りが開発されようと
あの頃の風景は記憶の彼方に消え失せても
この川だけはきっと永遠に変わらない

ここが 私の心のふるさと
ここが 私の母なる川
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